【短編小説】ビイドロ玉奇譚

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【前書き】
今日は私の住んでる市の秋祭りだったので｡
特に意味はないし､最後ぐだぐだなので､現在0:28ですがひっそりと小説投稿します｡
通知とか､迷惑だったらごめんなさい｡

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祭り､と聞いてマイナスのイメージを持つ人はそうそういないだろう｡大体は､楽しくて､嬉しくて……｡人混みが嫌いだ､と云う人もいるかもしれないが､本当に祭りが「嫌い」だと云う人はあまり見たことがない｡

しかし､僕は祭りが怖い｡祭り恐怖症､なんてものがあるかは知らないが､あったら､きっとそれだ｡僕が祭りが怖い理由｡それはきっと､いや､絶対に子どもの時のあの経験があるからだろう｡

「おとーさーん！早く行こうよー！いろは､置いてっちゃうよー？」

バタバタと､裸足で廊下を走る娘の足音が聴こえた｡そして､僕を見つけた娘は､白い歯を見せて笑った｡母ーーつまり､僕の妻に着せて貰ったらしい､桃色の浴衣と黄色い帯が良く似合っている｡

今日は近所のお祭り｡娘ーー彩羽は､僕の服の袖を引っ張って玄関へ向かう｡きっと下駄を履くのだろう｡未だ一度も下駄を履いたことがなかった筈だが､大丈夫だろうか？転んで浴衣が台無しにならなければいいが｡

浮かれたような表情の彩羽｡僕は彩羽と向き合うようにしてから､両肩に手を置く｡そして彩羽の目を見てから､こう忠告した｡

「いいかい､彩羽｡お祭りで買ったラムネのビー玉は､決して覗いてはいけないよ」

＊

『お祭りのラムネのビー玉は､決して覗いてはいけないよ』

僕は､お母さんに両肩を掴まれてそう云われた｡よく意味は分からなかったけど､お母さんが真剣な顔をしていたから､覗いちゃいけなかったのだろう｡

此処は何処だ？先程迄居た､神社の近くに似ているような気もするが､何かが違う気もする｡

僕は藤堂彩人｡10歳になったばかりだ｡今日は近所の秋祭りで､お母さんと一緒に来ていた筈だったのだがーー｡

確か､僕がねだってラムネを買って貰い､お母さんは仕方ない､という風に笑っていた｡ラムネを売っていた屋台のお兄さんの､ラムネを開ける姿｡飲む度になるビー玉が瓶にぶつかる音｡凡て飲み干した僕と､空の瓶｡そして取り出したビー玉｡

そう､僕は彼の時ーー｡

馴れない下駄を履いていたせいか､転んでしまった僕｡手に握ったビー玉は､コロコロと転がっていく｡追い掛けて､その手にビー玉を再び握ったとき､僕はそのビー玉を思わず覗いてしまったのだ｡

ビー玉の中の､反転した世界が､映画のように映像になって現れたのを思い出した｡

パチパチと､何度か瞬きをする｡目に入る景色は確かに秋祭りの風景なのに､人っ子一人居ないのだ｡屋台も有るものの､店員は見当たらない｡先程は溢れかえっていた人々も､まるで魔法にかかったかのように消えてしまった｡

僕だけが､呆然と､その場に立ち尽くしている｡

自分が恐怖に包まれたのが分かった｡鳥肌がたち､一瞬だけ感じた寒気｡背筋も凍るような､とはまさにこのことか｡現時点では､僕以外の人が消えてしまったのか､僕だけが他の場所に飛ばされてしまったのかが分からない｡ただ､頭はきちんと理解をしようと頑張っていた｡

兎に角､人が居ないか探してみよう｡同じように残っている人が居るかもしれない｡僕はそんな薄っぺらの願いを抱いて足を前に進めた｡

りんご飴､たこ焼き､お好み焼き｡フランクフルトにわたあめ､チョコバナナ｡暖簾に書いた美味しそうな食べ物の名前と､それを作るらしい機械はあるが､やはり人は居ない｡

『お祭りのラムネのビー玉は､決して覗いてはいけないよ』

お母さんの声が､脳内で再生される｡リモコンを握って､再生釦を押したつもりはないのに｡勝手に再生されるのだから､脳内の再生機器は壊れているらしい｡

ビー玉を覗いたのが悪かったのか｡でもあれは仕方ないことだったのだ｡別に故意に覗いてみようと思った訳ではない｡

「少年､何処から来たんだい？」

大人の女性らしい声｡後ろから聴こえた声に振り向くと､狐のお面を着けた人が立っていた｡今迄居なかったのに､何処から来たのだろう｡「何処から来たんだい？」なんて､訊きたいのは此方だ｡

狐のお面の女性ーー多分､女性であってる筈だーーは､白い浴衣のようなものに､紅い帯を締めていた｡帯と同じ､紅い番傘に､やはり狐のお面が目立つ｡

「僕､ビー玉を覗いて……」

「フム､ビイドロ玉をな……｡ソリャア怖かったろう､少年」

声は女の人なのに､随分と昔の人のような喋り方をするな､と思った｡何だか声と言葉がミスマッチのような気がしたのだ｡女の人は､歳は多分お母さんと同じかもう少し若いか位なのに｡お母さんは「怖かったろう」なんて云わない｡「怖かったでしょう」だ｡

「あの､僕……」

「少年､其方は此処に来るべき人間では無い｡今すぐ妾が元の場所に戻してやろう」

女の人は､番傘をくるりと廻した｡特に意味は無いらしい｡そして何処から出てきたのか､ビー玉を僕に渡した｡

「ホレ､このビイドロ玉を覗くのじゃ｡大丈夫､何も怖くは無い」

狐のお面は相変わらず表情を変えなかったが､お面を着けた女の人は笑っていたような気がした｡

「あの､あなたは何故此処に……」

「少年､早く帰らねば､一生戻れなくなるぞ｡帰るなら今じゃ」

ビー玉は､紅い色｡女の人の帯と番傘と､同じ色だ｡紅い色だが透明で､覗けば景色が見えそうだ｡僕は女の人にお礼を云ってから､ビー玉を覗いた｡ビー玉には､反転した狐のお面が見え､鳥居が見え､屋台が見え､そして消えた｡

＊

「どうして？」

「ビー玉を覗いてしまうとね､反転した世界に連れて行かれるんだ｡反転した世界には人っ子一人居ない｡そんな世界に行くのは嫌だろう？」

「うん､彩羽は皆が居る世界がいい」

＊

フム……無事に戻れたようだな｡

反転した世界には､妾一人でいい｡

ーー最初に､紅いビイドロ玉を覗いた､

妾一人でいい｡

妃有栖

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舞桜➡ちょっと出川イングリッシュ思い出した((
あ､知ってるかな??出川イングリッシュ

ニャンコ先生➡一生!?
いやいやいや(笑)
あ､いっそのこと一緒に反転の世界の守り神になるとか((

妃有栖
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舞桜➡イッテQちゃん()のナレーションもすごいよなww
「イエーイ」「ババア」などなどw

妃有栖
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ウォッカぁぁぁぁ！！！

y725395uri
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石崎D面白いよねw

y725395uri
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突然の太宰さん((

もう想像でイラスト描きたいレベル(

梓
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すごくよく練られてるなあ…感動した…
冒頭から引き込まれたよ！狐のお面の人が切なすぎて😢
私今度からビー玉覗かない((

梓
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よくできてるよね…文才ェ←
私も昨日神社の秋祭りだったよ〜！
もしかしたら一緒だったりして（笑）
私も今度からビー玉覗かない((

金平糖*@低浮上
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お祭り行きたいなぁ…
あ、ビー玉といえば乱歩さん大丈夫かな？w

y725395uri
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有栖ちゃんの静謐な文体大好き…好み…はんなりしてる感じ(語彙力)
調子乗っていいレベルだよ！乗って！！((
よし、会いたいから覗く(

梓
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こっちも台風やばいよー泣
文化祭近いから休みの日に学校行ってもいいんだけど、悪天候で無くなっちゃったの汗

そうか…乱歩さんは自力で脱出出来るのか((
てか反転した世界なら異能使えるかw

y725395uri
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梓ちゃん➡え､何それ照れる((
いいの!?調子乗るよ!?←
狐のお姉さん美人だよなぁ､絶対｡

舞桜➡台風やばいよね～
私も明日部活の大会なんだけど､行けなくなりそう……
まぁ乱歩さんは異能力者じゃな((

妃有栖
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大会大丈夫なん！？
其れ云ったらあかんよ((
でも何故か眼鏡かけると文字列が…((

y725395uri
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うーん､大会の開催地は大丈夫そうなんだけど､私の家が川に近い田舎なもんでね((
去年とか､台風で一時的に住んでる地域から出れなくなった((

そう､そして何処からか風が……
それもネクタイや髪が揺れる程の強風が……

妃有栖
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Oh…え！？出られないって…マジで大丈夫！？

そうそうwそして異能力者はどうやって自分の異能力名を知るのだろうか((

y725395uri
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幸い､電気とか水は止まらなかったからねw
今年は無事なことを祈るよ……
今めっちゃ雨降ってるけど←

らんぽっぽは､社長に云われて自分(または社長)が命名したっぽいけどね｡
自分が命名してるのかなぁ～だとしたら太宰さんとか中也とか厨二((

妃有栖
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めっちゃ深刻じゃないですか…
雨、大丈夫だといいね(・ω・)それと明日の大会頑張ってね！
中也と太宰さんwwwいや、其れ云ったらガレとか広津さんとかもヤバいぞ((
ハッ！？組合勢その他はどうなってしまうんじゃ！？

y725395uri
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おう!頑張るよ!!
台風が来なければな!!

いや､あのさ
一番やばいのフィッツさんやろ((

妃有栖
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大丈夫、ガレの羅生門は悪食だから台風を食らったぞ((
華麗なるフィッツジェラルドぉぉぉ！！！ww

y725395uri
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りゅー兄ちゃんのらしょーもんすごい!
ボクもらしょーもんやりたい!
っていう弟ポジがいれば可愛い((

まじで台風食らってほしい((
できれば平日に来て♥((

妃有栖
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そしてひぐっちゃんとガレを取り合う((
ショタポジ必須((

y725395uri
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乗って！さあ！((
ぜひお面を取って欲しい(

梓
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おめでとう！そしてお疲れ様！
流石はガレですね((お見事！
いや、Qは13歳なのじゃ…ギリギリショタに入んないんじゃ((

y725395uri
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ありがとー♥
大丈夫､見た目がショタだから問題ない((

妃有栖
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見た目…！
ショタ天使((

y725395uri
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うおおお……文才ぃ……。何を言えば分からない程の文才ぃ。低俗な頭ではこれしか言えぬよぉ。
もう題名だけでセンスが暴走してる。あらぶってる。目に痛い。

二代目北斎
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もっと乗れもっと乗れ～！(すみません(( )
取って！取ってくれなくても剥ぐ！！((

梓
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舞桜➡見た目大事よ､見た目
ショタが天使だと?何を今更((

ニャンコ先生➡いやいや(笑)
ありがたきお言葉……

梓ちゃん➡ふっ……ふはははは!!(テンションおかしい)
きゃー､お面剥がれるー(棒)←

妃有栖
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そうか、お主にとってはショタ＝天使の等式はもはや当たり前でござったか((

y725395uri
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ごめんそれ私のせいだ…(
見たい剥ぐ((

梓
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文章力ゥゥゥゥゥ((
そして想像力ゥゥゥゥゥ((
文章書くの上手すぎ…( ＾ω＾)人ｵｶﾞｰﾑ

ビー玉覗いてその女の人に会いに行ってくるわ((

きなこもち
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きなこ➡なんか……
そこまで褒められると照れるね(*/∀＼*)←

ビー玉覗いてもいいけど帰ってきてね??(笑)

妃有栖
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女神ってww
Statue of liberty！！！

y725395uri
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妃有栖>>本当に凄い。
私もビー玉覗いて会いに行こうかな。美人さんだったら一生居てもいいかもひれぬ(笑)

二代目北斎
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妃有栖>>いいかも(笑) なんか楽しそうだしね。向こうの世界から子供を連れてきて惑わせたい！そして誤字が恥ずかしい(/-＼*)

二代目北斎
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知っとるよ((
イッテ久作くん()
彼奴はやべえよなww

y725395uri
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ニャンコ先生➡守り神ってかっこいいよね(笑)
惑わせてもいいけど､ちゃんと帰してあげて((
誤字は私もよくやるから気にするな～(笑)

舞桜➡出川もやばいけど､それで伝わるところにコミュニケーションの素晴らしさを感じる((
世界の果てまで～？
イッテQちゃん!!←

妃有栖
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そして毎度ご馳走様なお嬢のdisりww
でもあれを世界でやっても通じるのがリアルガチ芸人よねw

y725395uri
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梓ちゃん➡閲覧ありがとー♥
感動したとか云われると嬉しい!
褒めると調子乗るから気をつけてねw
大丈夫､ビー玉覗いても狐のお面のお姉さんが助けてくれるよ!多分!←

こんちゃん➡いえいえ(笑)文才なんて､さ(笑)←
まじか!じゃあもしかしたらすれ違ったかも??
お好み焼きが美味しかったです((
上に同じく()大丈夫だよ!多分!←

舞桜➡お祭り楽しいよね～!
実は昨日と今日が秋祭りなんだけど､台風の影響で今日は雨になりそう( ´-｀)
( ﾟдﾟ)ﾊｯ!！乱歩さん……!
でも乱歩さんなら自力で脱出しそう((

妃有栖
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