審神者の本丸日記。(架空)

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5月5日土曜日晴れ

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朝目を覚ましたら、粟田口の短刀たちが

私の布団を囲んで座っていました。

怖かったです。

どうやら、柏餅が楽しみだったみたいで。

そんなに楽しみだったのなら、私を待たずに

先に食べてくれてよかったのに。

『主さんと一緒がいいの！！』

とみなさんに怒られてしまいました。

しかしみなさんがいると、着替えができない。

一期に助けていただきました。

昨日出したばかりの浴衣に着替えていくと、

みなさん驚かれていました。

『浴衣も似合う』

と褒めてくださいました。

燭台切や歌仙が朝食を運んでいたので、

お手伝いをさせていただきました。

柏餅を卓に並べると、みなさん目をきらきらとさせていました。

本来ならお八つとして食べるものだと思うのですが、

粟田口の短刀たちが、あんなに楽しみにしていたので

特別に朝に出しました。

少し餡が甘かったです。

お砂糖の量が少し多すぎたかもしれません。

料理とは奥が深いです。

その後、加州と約束をしていたお買いものに行きました。

鶴丸と一期は荷物持ち担当。

加州と乱ちゃんは私の浴衣選び担当。

大和守は・・・・・・

おしゃべり相手ですかね。

鶴丸がなんだかよくわからないものを欲しがるので、

止めるのに一期が必死になっていました。

本当にあの二人は仲がいいです。

浴衣は加州と乱ちゃんが選んでくれた赤と白の縦柄のレトロ？

な浴衣にしました。

椿の花がとても大人っぽい、素敵な浴衣です。

明日、さっそくこれを着ましょう。

帰るときに鶴丸が花火を買って帰ろうというので、

手持ち花火を何袋か買って帰りました。

「買ったはいいけれど、まだ少し早くありませんか？」

「いいや、先に買っておいた方が安心だろう。」

「それもそうですが・・・これを上手に隠せる自信がないです(笑)」

「たしかに、短刀たちがすぐにやりたがるだろうなぁ(笑)」

「はい、私もすこし待ちきれないです。」

「なら、帰ってからやるか？」

「・・・・もしかして、最初からそのつもりで？」

「あはは(笑)どうだろうなぁ～？」

「鶴丸・・・あなたは・・・・・」

「まぁまぁ、きみも新しい浴衣がすぐに着れるじゃないか。」

「！！・・・そうですね。本当はそっちが目的で？」

「・・・・さ！はやく帰るぞ～！！」

「あ、ちょっと！！おいてかないでください～！！」

一年ぶりの浴衣で小走りしたため、少し転びそうになってしましました。

一期が手を引いて助けてくれたので、転ばずに済みましたが。

「私は一期に助けられてばかりいますね。今朝だって。」

「いえ、主に仕える身として当然の仕事です。」

「これからも頼りにしていますよ、一期。」

「はい。なんなりと。」

とても心が安らぎました。

でもやっぱり鶴丸は許せないです。