天使が堕ちるまで 25

小説 天使が堕ちるまで
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俺は馬鹿だよ。

姉さんを巻き込んで、あげくの果てに心中しかけて、怪我も負わせた。俺は姉さんが好きなのに。

いや、モヤモヤ考えていてもキリがない。止めよう。

歩いていると、ついに神様のもとへ着いた。



「ん? 君は······。あぁ、巷で噂の堕天使君じゃん」

初めまして。今回は、ご相談があって来られました。

「『来られました』じゃなくて『参りました』ね。君って若干敬語使いなれてないんだ。どうした?」

俺に姉さんが居るのは、知っていますか? その事についてなんですけど······。姉さんについて説明した方が良いですか?

「大丈夫、全部知ってるから」

そうですか。

「それで、相談っていうのは?」

姉さんを生かしてください。姉さんがタブーを犯したのは、俺の所為なんです。俺が、俺が天使の住みかに行きたいって言ったから······。

「ふぅん、それで?」

だから、だから姉さんは何も悪くないんです。俺の命と引き替えに、姉さんを生かしてください。お願いします。

「うーん、そうだなぁ······。君が思っていることも伝わったし、でもなぁ」

そこを、なんとか······。

「無理、かもね」

なんでですか!? 姉さんは、姉さんは何も悪くないんですよ!? それなのに、なんでですか!

「ごめんねぇ。とりあえず一旦帰ってくれるかな?」

······わかりました。

「良い子だね。帰らないって喚く子も、結構いるから」



「じゃ、早く帰ってあげてね」

ニコニコと笑う神様と言葉に見送られ、俺は家へと歩き始めた。


なんであんなに答えを濁したのだろうか?

そこが凄く引っ掛かる。噂では『神様は冷徹で、一刀両断するから気を付けた方がいい』と聞いたのに。

まぁ、噂は噂か。


姉さんが待っているから、早く帰らないとな。





家に戻る。



は······?

「あ、お邪魔してます」





















































家には、死神がいた。

くろねこらいふ


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