他愛もない過去話 Part1
過去話最高ランク : 2 , 更新: 2017/10/08 22:52:29
私とレイアは生まれたすぐから一緒にいて、
隣にいるのが当たり前の人だった
三重の田舎。小さいスーパーまで行くのにも
2〜30キロあって、まだ飲水は井戸水。
そんなど田舎だった。
私は6歳まで三重にいて
親の仕事の関係で今住んでいる静岡ヘ越してきた。
その時、すごい泣いたのを覚えてる。
レイアや仲のいい人たちから離れるのが嫌で。
でも、毎年長期休みは三重に帰った。
三重に帰る度にたくさんの人が優しくしてくれた。
そんな生活が四年続いた。
小学四年の頃からだろうか。
レイアがすごくかっこよく見えるようになった
会えないのに会いたいそう願うようになった
多分、このときからレイアに恋をした。
小5の夏休み。
今いる父親が私の親じゃないことを知る。
そこから精神状態が狂いだして、落ち着くまで、レイアがいる、三重に住むことになった。
それからの日々は楽しくて、ある日、街の栄町の方、そこで花火大会があった。
小さく弱々しくだけれど、はっきりと短い一生を終える音が聞こえ、目をそらしたくなるくらいきれいな花火が漆黒の空を染めていった。
そんなとき、レイアが告白してきた。
凄い嬉しかった。二人で泣いて、花火がきれいなせいで、なんて言って笑いあった。
でも、運命とは残酷なもので、ある日、レイアが目の前で倒れた。
救急車も街の中心(栄町)からくるから時間がかかる。
20分くらいで救急車が来たという。
私はその時間がすごく長く感じて、
これ以上時間が立ってしまったら、レイアが未来への砂をこれ以上こぼしてしまったら、
二度と会えない_____ _
そう思ってしまったから。
同乗したのが間違いだったのかもしれない。
医者から説明されたレイアの病気。
病名を聞く前からもう目の奥がじ〜んと熱くなっていた。
そして、また苦痛が襲いかかる。
医者「レイアさんの病気は、癌で、
脳腫瘍です_______ _ _」
レイアのお母さんとお父さんは放心状態。
私は泣いていた。
どれだけ泣いただろうか。気づけば日にちが変わっていた。
[あとから聞いた話。
レイアはまた初期レベルで
この頃は助かる見込みがあったらしい]
レイアは、搬送されて二日後に目が覚めた。
それからは驚くべきスピードで回復。
普通の生活に戻ることができた。
それからは残された時間を大切に使おうって。
たくさんの場所に遊びに行ったり
できるだけそばにいるようにした。
小6の花火。
これがレイアと見る最後の花火だった。
花火大会の日。レイアは車椅子。
私が押して前の年と同じところで花火を眺めていた。
その時、レイアが発した言葉。
私の中にも繊細に残っている。
レイア「俺、余命出た。もうちょっとで喋れなくなって体も動かせなくなる。
こんな俺だけどさ、まだ一緒にいてくれるかな?」
もう涙が視界を邪魔してレイアの顔がよく見えなかった。
「泣かないで?」
そういうレイアも声が震えている。
その時はっきりと、私が私に言い聞かせるように、
【あと、少ししかレイアといられない】
そう、確信してしまった。
ーーーーー一旦切りますねーーーーーーー
続き、またあとで書くね
緒方華蓮
2017/10/08 5:37:44 違反報告 リンク
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