【HQ小説】かげやち プロローグ ①

ハイキュー!! ハイキュー!!小説 かげやち
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最高ランク : 13 , 更新: 2015/09/16 9:08:22

「ほっといてくれよ!!!」

ハッ、と、気が付いたときには、もう手遅れだった。

怒鳴るつもりはなかった。あぁ、また俺は。

俺はまた、間違えるのか。

あの時のように。


―――

夏。今年は今までに比べて一番暑い日だった。

そんな中でも、汗を飛ばしながら、体育館の中から少年たちの叫ぶ声、ボールの跳ねる音が聞こえる。

むわり、と体育館の中には、むさくるしい熱気がこもっていた。

今は、夏期の長期合宿の真っ最中なのである。

「しかし、あっちーなー今日は」

「そうだな…誰かが倒れてもおかしくはないんだが…」

合宿の舞台になっている森然高校の主将が呟く。

同じく、合宿に参加している生川高校の主将も、絶え間なく流れ出る汗を拭きながら苦笑した。

「っしゃー!!俺最強!!ヘイヘイヘーーイ!!」


「…相変わらず木兎は元気そうだな」

「あぁ…流石に恐ろしく思えてくるわ…」

梟谷学園の男子バレー部の主将、木兎光太郎は、相変わらず高校生らしい元気な声で叫んでいた。

「おいおい~お前ら元気なくね!?みろ!烏野のチビちゃんを‼」

「あぁ!?お前がおかしいんだろうが、ミミズクー!」

森然の主将が木兎に言うと、ゲラゲラと周りの人も笑った。

なぜか自信満々に胸を張った木兎に、副主将である二年の赤葦が冷静に突っ込んだ。

「俺はエースだからな!!」

「今の、褒めてませんよ木兎さん」

「赤葦たまにはノッて!!?」


一方烏野では、木兎と同じくエースである東峰が感心したように言った。

「ハァ~…やっぱりあっちの主将は元気だなぁ…」

「ん?俺も元気だぞ?」

「いや…張り合わなくていいから…」

不思議そうにいう主将の大地に、苦笑いを浮かべながら菅原が突っ込んだ。

「まぁこっちも…」

と、大地は苦笑を浮かべると、コートの前衛を見た。

「ローリングサンダーッ!!」

「男らしいぜノヤっさん!!」

「ノヤっさんかっけーーー!!」

「おい日向ボゲェ!!何してんだ!!速攻合わせらんねぇだろ!!」

大地はクスッと笑った後、また菅原の方に向き直って

「元気だけどな」

と言った。菅原と東峰は顔を見合わせると、笑いながら言った。

「そうだな」

楽しそうな笑い声が響く。今は、今年で最後の合宿なのだ。

そしてその合宿も、残すところあと五日なのだ。


「集合ー!!」

すると、烏野の顧問である武田と、近くには音駒高校の猫又監督が、全校の生徒を呼び集めた。

「どうしたんだ武ちゃん?」

田中が真っ先に言うと、武田は流れ落ちる汗をハンカチで拭きながら言った。

「どうやら今年は、気温が例年以上に高くてね。練習を一時的に中止することになったんだよ」

それを聞いた音駒の主将の黒尾は、いつものようににやりと笑うと皮肉っぽく呟いた。

「そりゃ、この暑さならそうなるわな」

「…今日、45度こえるって」

「マジかよ」

研磨がぼそり、と携帯を弄りながら呟いた。猫又監督が続けた。

「練習も大切だが、疲労を掛け過ぎるのはよくない。
久々の休みだと思って今日はなるべく涼しく過ごしなさい。いいな?」

五校の生徒が、元気よくハイ!!と声を体育館に響かせた。

今日は完全なる真夏日。森に囲まれた森然高校でも、この暑さには耐えられないのだろう。

続く。かも!!!!!!!!!

亜種。@くコ:彡


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