紅 幼少期【和愉話妖怪也団】番外編
紅 和愉話妖怪也団 番外編最高ランク : 123 , 更新:
「ベニ*」
「なに?」
その時、私はまだ、人間でいうと四歳くらいだった。
まだ、お母さんと一緒に暮らしてた。
「ベニはね、特別なの」
「ベニが、特別?」
「そうよ、特別」
そうやってお母さんは優しく微笑んだ。
私は、まだ、お母さんの言う「特別」の意味が分からなかった。
ただ単に、うれしいことと受け止めていいた。
「だからね、この飾りをつけといて」
「うん、分かった」
いくら化け物でも、精神年齢は四歳くらい。
可愛いものは、何でも好きだった。
当時の私には、お母さんの言うことは絶対で。
一時も、そのネックレスを外すことはなかった。
でも、私の能力が分かるときが来た。
私の五歳の誕生日の時だった。
「ベニ、あのね」
「なに?」
「ベニはね、特別な力を持ってるの。風を起こしたり、人を癒したりできるの」
私は、その事実を意外と冷静に受け止めた。
自分は凄いんだって、思い込んだ。
だけど、約束を破ってしまった。
とある、秋の日の事だった。
そこには、可愛い一羽の鳥がいた。
羽に傷がついていた。
上手く飛べないようだった。
私は、その傷を癒して、風を作って上手く風に乗れるようにしてあげた。
でも、それが駄目だった。
見つかってしまった、近所の子に。
その時は、お母さんが私をかばってくれた。
だけどね。
お母さんは、私を置いて、一足先に天界に行っちゃったんだ。
アパートの大家さんにも出て行けって言われた。
私は、一人ぼっちになったんだ。
――
* ベニとは
紅の母の愛称。
現在は普通に紅と呼ばれている
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ども。雪さんです。 えっとですね、いったんログインして、イメログでの活動を...
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